イギリス英語が聞き取りにくい理由って？
最近、英会話を学ぶ人からよく「イギリス英語が聞き取れないんですよねー。」という話をよく聞きます。
なんかごにょごにょしてるし、そもそも声が小さい。もっと大きくはっきりしゃべってよ、と自分も思うことが多いです。
この傾向は、日本人だけが感じているわけではなく、世界中の人が「イギリス人は何いっているかわからない。」といっているのをよくききます。
ただ、これをイギリス人に伝えると「本家はこっちだ！」とほんとに怒るのでやめておきましょうね（笑）
では、なぜイギリス英語がききとりにくいのか、理由をご説明します。
イギリス人の英語も色々ある
イギリス人の英語は、はっきりとしたクイーンズイングリッシュをイメージする方が多いと思いますが、実はいろいろな種類があります。日本で言えば、関西弁もあるし東北弁もあるし琉球弁もある、みたいなものです。アイルランド寄り、スコットランド寄りなど、地方によってイントネーションなどの発音が大幅に違います。
また、社会階層によっても違います。よく「ベッカムは何言っているのか全然わからない。」と英語ネイティブの方からききます。ベッカムはもともと、社会階層が高いわけではなく、かなりきついなまりを持っています。それに対し、政治家やアナウンサーは、エリートの教育を受けているため、クイーンズイングリッシュを話します。クイーンズイングリッシュは、「うけとりやすい英語」という意味でRP（Received Pronunciation）とも呼ばれます。
なので、「イギリス英語が聞き取りにくい」と感じている人は、もしかするとクイーンズイングリッシュ以外の全く免疫のない方言を聞かされている可能性もあります。
日本人が学ぶのはアメリカ英語
日本の学校で学ぶ英語は、アメリカ英語です。たまたまイギリス人の教師に教えてもらえる機会がないかぎり、学校でイギリス英語を聞くことはありません。また、学校を卒業してからも、イギリス映画などをよく見るかたでないかぎり、イギリス英語を聞く機会はほとんどありません。
本来、イギリス英語のほうがアメリカ英語よりも、日本人の感覚に近いものです。下の動画を見ていただければわかりますが、イギリス英語のほうがカタカナ英語（ローマ字読み）に近いです。
たとえば、hotという単語は、誤解を恐れずに大雑把にいうと、
- イギリス英語 ⇒「ホット」
- アメリカ英語 ⇒「ハット」
のように発音します。また、thanksは
- イギリス英語 ⇒「サンクス」
- アメリカ英語 ⇒「センクス」
のように発音します。
では、なぜこのようなどちらかというと日本人の発音に近いイギリス英語が聞き取れないかというと、やはり慣れの問題です。
私たちはアメリカ英語に慣れすぎてしまっているため、上で説明したようなカタカナ英語に近い音を急に聞いたとしても、理解ができないのです。
単語の意味がイギリス英語とアメリカ英語で違う
イギリス英語とアメリカ英語では、同じ意味を表す単語が違うものが多いです。下はほんの一例で、このような例は想像以上に多いです。
| イギリス英語 | アメリカ英語 | |
|---|---|---|
| ズボン | trousers | pants |
| 地下鉄 | underground, tube | subway |
| 電話を切る | ring off | hang up |
| 店 | shop | store |
| 幼稚園 | nursery | kindergarten |
このように、発音だけでなく単語の意味自体にも大きく違いがあるため、アメリカ英語で覚えてしまっている人は、急にイギリス英語的な使われ方をすると、聞き取れなくなってしまいます。
イギリス英語を聞き取れるようになるにはどうすればいいか？
では、どうしたらイギリス英語を聞き取れるようになるのでしょうか。
まずは音に慣れる
イギリス英語を専門に取り扱った教材で、発音になれていきましょう。
教材で勉強するなかで、アメリカ英語との単語の意味の違いについても注目して抑えていってください。
イギリス人と実際に話す
日本語でも、関東の人が関西で生活したりすると、半年もすれば関西弁のイントネーションがついてきます。逆もしかりです。
イギリス英語に関しても同じで、イギリス英語を話す人と多く話せば、自分も話せるようになり、そして聞けるようになってきます。
では、どうやってイギリス英語話者と話す機会を手に入れるかですが、おすすめはイギリス人が多く集まるブリティッシュ・パブです。特にHubはチェーン展開していて、大きめの都市なら結構あるので行って見てください。
多少アルコールが入ると、知らない外国人でも気軽に話せたりします。また、恥ずかしがりやで普段英語の実力が発揮できない人も、結構饒舌になれたりしますよ。
もっと効果的なのは、オンライン英会話で毎日イギリス人と話すことです。オンライン英会話なら、パソコンやタブレットとインターネット環境さえあれば、どこでもいつでもレッスンを受けられます。月に数千円で毎日レッスンがうけられ、通常の英会話教室に比べると激安です。
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