理系英語苦手

理系が英語を苦手なのはなぜ?

理系英語苦手

 

私の友人でも理系で英語が苦手な人が多いです。私自身も高校2年生までは数学は好きで、英語に苦手意識を持っていました。

 

なぜ理系の人は英語が苦手な人が多いのでしょうか。

 

大学入試の配点割合が低い

 

文系、特に私立文系に関しては、圧倒的に英語の配点の割合が高いです。試験科目は、英語、社会、国語というのが一般的です。

 

国語は勉強してもそこまで差がつきません。社会は科目によっては短期間に詰め込むことで対応可能だったりします。なので、英語を勉強する時間が圧倒的に多くなります。

 

それに対し理系は、私大に関しては、数学、英語、理科が基本だと思います。数学と理科は英語に負けず劣らず勉強時間をとります。なので、英語に使う時間が少なくなってしまうため、その後ずっと苦手意識を持ってしまう可能性が高いです。国公立だとさらに科目が増えるため、なおさら英語の勉強時間は減ってしまいます。

 

英語は暗記科目だと思っている

 

理系のかたは暗記科目を嫌う方が多いのではないでしょうか。基礎さえしっかりしていれば、その場の応用力で難しい問題を解くことができる。そんなところに理系科目の良さを感じる人も多いと思います。

 

文系科目の社会は確かに大学受験レベルで言えば、100%暗記で乗り越えることができます。例えば日本史は山川の教科書が全て頭に入っていれば、偏差値70は超えるはずです。

 

英語に関していえば、実は暗記科目ではありません。重要なのでもう一度言います。

 

英語は暗記科目ではありません。

 

確かに、単語や熟語をたくさん暗記するというのも大事ですが、それだけだと、行って偏差値60レベルです。それ以上のレベルになるには、英語の法則を知る必要があります。つまり英文法ですね。ただ、英文法といってしまうと、理系の方は、英文法の問題集に書いてあることでしょ、と思うかもしれませんが、ここでいうのはもっと広い意味での文法です。理解するための文法です。

 

例えば、英語の文型には色々ありますが、

  • S(主語)V(動詞)O(目的語)C(補語)
  • S(主語)V(動詞)O(目的語)O(目的語)

などがあります。英語は文型によって意味が大幅に変化しますが、その文型を判断できるのは最後の一語の品詞を見て判断します。この場合、形容詞ならSVOC、名詞ならSVOOになります。実は、文型さえわかれば、単語の意味がわからなくても、かなり文章の意味がわかったりします。なので、最後の一語の単語を知らなくても、形容詞か名詞なのかを判別できれば意味が大体わかることが多いです。

 

このように英語には法則があります。それは、数学や理科の法則と同じで、非常に論理的なもので、まるでパズルのようです。それに気づけた人は理系でも英語が得意になっています。残念ながら、たいていの理系の高校生はこのようなことまで教わらず、英語はただ単語を覚えるだけの暗記科目と思っていたりします。

 

理系の文献がだいたい和訳されている

 

昨今の大学生や研究者が読む理系の重要な文献はかなりの割合で和訳されてしまっていて、英語で読む必要がありません。これが、韓国やタイなどの国だと、母国語に翻訳されている書籍が少ないため、理系でも英語で原著で勉強する必要が出ています。なので、比較的、日本以外のアジア各国の理系だと英語が得意な人が多いです。

 

このように日本語文献の豊富さゆえに、逆に英語が不得意な人が増えてしまっています。

 

文系の文献ももちろん多く和訳されています。ですが、文系の場合は、ビジネスをグローバルに考えること自体が求められるので、英語を学び続けるモチベーションが維持されやすいのです。


理系が苦手な英語を克服するには?

理系英語苦手

 

では、どのように苦手な英語を克服すればよいのでしょうか。

 

英語が論理的なものだと理解する

 

理系のかたはパズルのようにロジカルに考えられるものであれば、安心して取り組むことができます。法則に沿って考えさえすれば、必ず同じ結果を導き出せる、そういう感覚です。

 

実は英語だけでなく、日本語をはじめとした言語全てに法則があり、ロジカルに学ぶことができます。

 

私がどのようにそれに気づいたかというと、高校生のときに塾の講師にすすめられた下の参考書です。

この本では、理解するための英語の法則が徹底的に説明され、トレーニングできるようになっています。もしかしたら1回読んだだけだと、私がお伝えしていることが伝わらないかもしれないので、ぜひ2回は読んでみてください。

 

この本は、大学受験にももちろん使えるのですが、意外にも大学生以降の方が英語を学びなおすのにも使われています。

 

英語が使えると便利で嬉しいという体験を積む

 

理系の方からよく聴くこととして、「英語を勉強する意味がわからない。」ということです。彼らが言うには、理系には、役に立つことが見えやすいとのことです。例えば、物理を知れば、ロケットを飛ばせる、橋を架けられる。化学を知れば、難病を治す薬が作れる、というのです。

 

それに対し、英語はコミュニケーションのツールに過ぎず、それ自体から何か価値を生み出しているというわけではない、というわけです。

 

これに関していえば、私がなんと説明しても説得するのは難しいでしょう。ちょっとでもいいので、実際に役に立った体験をするのが大切です。

 

例えば、好きな海外映画を英語で見ることができて、日本語字幕で見ていたときよりも感動が深まった、とか、ブログを英語で書いて、それに対して海外の人からコメントをもらった。など具体的に嬉しい体験をすることが一番です。

 

手っ取り早い方法は、スカイプ英会話を受けてみることです。自分の英語がつたなくても、海外の人に伝わったという感覚がすぐに体験できます。

 

本サイトでオススメのスカイプ英会話をまとめたので、参考にしてみてください。

 

スカイプで英語勉強するならココ


まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

理系のかたが持つ英語への苦手意識は、グローバル化が進む(と言われている)中、さらに切実になっているのではないでしょうか。

 

とはいえ、焦る必要はないと思います。無理矢理いまから文系人間になろうとしなくてもいいです。

 

理系科目を勉強していたスタンスで、英語を是非学びなおしてみてください。そうすれば自然と楽しくなってくるはずです。

関連ページ

中学英語オンライン英会話ベスト5|成績も受験もバッチリ!
中学英語に特化したオンライン英会話もあります。専門コース、担任制、受験対応など、さまざまなメリットがありますが、なかなかどこを選んでいいかわかりにくいです。なので独自にランキングを作成してみました!
ベルリッツ中学生評判|ほんとに行く価値あるの!?
大手英会話教室のベルリッツですが、ベルリッツティーンズという中学生用コースもあります。実際に通っているかたはどのような評価をしているのでしょうか。口コミを徹底調査してみました。
フォニックス教材中学生に最適なのはどれ?
フォニックスという発音教育法が注目されていますが、中学生最適な教材もあります。厳選した3冊をご紹介します。
イーオン高校生評判|ほんとに行く意味あるのかな?
大手英会話のイーオンですが、高校生用のコースもあります。実際に通っている人はどのような評価をしているのでしょうか。徹底調査しました。
大学入試改革英語|2020年の改革で実際何が変わるの!?
政府が決めた2020年の英語の大学入試改革の背景と改革内容について、徹底解説します。
オンライン英会話大学受験で使えるランキング|2020年入試改革はすぐ!
政府の大学入試改革が2020年から実行され、従来の読解と文法中心なスタイルから、リスニング、スピーキングも含めた4技能をバランスよくテストしていくことになります。オンライン英会話も大学受験に本格的に活用されてきている現在、最適なスクールのランキングを作りました。
オールイングリッシュ授業高校|知られざる背景と現状を徹底解説!
高校ではオールイングリッシュで授業が進められています。なぜこのように教育指導要領が改定されたかと実際どのような授業が行われているのかをご説明します。
TEAP対策講座の厳選5講座|プロのノウハウで差をつけろ!
早稲田、上智など名だたる大学でTEAPによる受験が採用されてきています。まだあまり数はありませんが、TEAPの専門講座ができてきているので厳選してご紹介します!
TEAP対策オンライン英会話ランキング|専門講師からしっかり学ぶ!
大学受験でそのまま使える検定ということで今注目を集めているTEAP。対策講座もでてきていますが、まだまだ少ないです。オンライン英会話では、専門的にTEAPの講座を設けているところもでてきています。独自にランキングを作成しました。
TOEFL JUNIOR勉強法|これをやっておけば満点もいける?
TOEFL ジュニアが最近若い人の間では受験者数が増えています。間違いなくスコアアップするための勉強法をご紹介します。
IELTSオンライン英会話ランキング5選|プロから学びスコアアップ!
IELTSはイギリス、カナダ、オーストラリアなどへの留学や移住申請に最適なテストとして最近注目を集めています。オンライン英会話でも対策講座が出てきているので厳選してご紹介します。